縄ない機

下島じいちゃんが両手にわらを持ち、

「いいもの見せたろか?」

と言いながら倉庫の奥へ。
じいちゃんの言ういいものは間違いなくいいものに違いないと、ワクワクでついて行くと

20191223214735j

縄ない機が置いてありました。
じいちゃんは、地域の方が敷地内の倉を壊すときなどに古い道具を頂いてくることがあります。
これもその中のひとつ。
昔の人の冬仕事として大活躍していたであろうたたずまいです。。
わらを入れる口が二箇所あり、足踏み式のペダルをリズム良く踏むと、細い二束の藁がねじれねじれて縄になり、巨大ボビンのようなものに巻き取られていく。

電気も油もいらない超エコかつハイテクな道具に思わず興奮。
今ではほとんどをコンバインで切り刻み田んぼに還してしまうワラ。田んぼに還せば土作りになるのでそれが悪いとか、もったいないとかいう話ではないのですが…。
当時はワラまで貴重な資源であり、大切にされてきたことがわかります。

わからないことはすぐオッケーグーグルできる現代の便利な生活を享受する身でありながら、身近な資源を大切に使い、こういった道具の現役で活躍していた時代が羨ましくもあります。

岡村

かみなか農楽舎では、田舎暮らし・共同生活の中で農業を学ぶ研修生を募集しています。ご興味のある方、詳しくはメール・お電話にてお問い合わせくだ
さい☺