油と栓

畔塗りも終盤戦にさしかかりました。日がな1日ずっとトラクターに乗っています。

孤独な作業ですが、乗っている間は大好きなラジオを好きなだけ聞いていられるので、むしろノリノリでやっています。

土の濡れ具合によって仕上がりが変わる。ほどよい湿り気だと、手のひらで叩いたときにペチーン!と気持ちのよい音がします。まさに土の壁。

ところで機械と切っても切り離せない関係なのが油。金属と金属がこすれ合うような場所には、必ず油を注します。

この畔塗り機も毎回数ヵ所に油を注すのですが、

栓を抜いて油を入れるのがメチャ大変。とにかく一度抜いたら入れにくく。

抜けたら困るから入れにくい。

あちらを立てればこちらが立たず。入れやすい栓は抜けてしまう。わかっていますが。

このきのこみたいな栓に毎回指がイカれそうです。

おかげてこのオイル注しが終わると3割りがた仕事が終わった気分になれるので、簡単に達成感が手に入ります。指と引き換えに。

岡村