何度か土寄せをしてやることで、ジャガイモ畑はだんだん畝が立ち、畑らしい見た目になってゆきます。
イモの成りしろ確保兼、除草兼、まいた肥料の混ぜ込み。一石三鳥の仕事。
あまりの効率ぶりにゾクゾクしますね。
管理機を走らせ両サイドに土を飛ばします。
私の思う農業のすばらしいところがココ。作業前と作業後が目に見えるところ。
管理機が通ったあとは水分を含んだ土が表に出てくるため、土が黒く見えます。
ところで管理機のカタログを見ると、たいてい木綿のシャツをさらりと着こなした華奢で美しい女性が爽やかな笑顔で畑を耕しています。
世に出回る最新機種はおそらくそうなのでしょうが、この管理機はデビューからの農業歴でいうとおそらくベテランの域に入るクラス。軽い!とか、使いやすい!などのテクニカル面はさておいて、シンプルに「耕す」ことのみを追求したストロングスタイル。進むたび私の体力を確実に削っていきます。
こうなると進めるほどに変わる畑の景色が原動力。顔を上げ己の作り出した成果を確認するたび、痺れた腕に力が戻ります。
こうしてだんだんと筋力とスタミナがつき、力の抜き所も覚え、できることやできる時間の長さが増えていきます。
あれ?疲れてない…。それに気づくのがまた楽しい。
そうこうしているうちにどんどん逞しくなり、握力も向上し、空かないビンの蓋は私の世界から消えました。
岡村
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