月別アーカイブ: 2020年3月

米の苗だし

ほんのすこし前まで野菜で賑わっていたのが嘘のように何もないハウス。

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ここに先日種まきして芽出しをした苗を並べます。

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4月末に植えて8月末に収穫予定の早生(わせ)の苗。田んぼデビューまでの下積み期間を温度の低い中で過ごすため、背丈伸び悩みがち。
そうでなくても元々丈が短い品種で、田植機でうまく苗を植えられなかったり、田んぼで水没してしまったり。
対策のため、芽出しの期間を少し長めにとってやり、なるべく背丈を伸ばすように管理。

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研修生2人も根気強く並べ続けました。

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保温性の高いピアレスシートをかけて完成✨暗いところで発芽したばかりの苗を徐々に光に慣れさせる目的もあります。

ここから稲刈りまでノンストップ。
私でもう8回目になるこの作業。
長い冬が終わり、ようやく田んぼが活気づく季節。「待ってました!」の中に見え隠れする「ついに始まってしまった…。」という気持ち(*´ω`*)
期待が引き立つ不安のスパイスがピリッと効いております。
明日も頑張ります。

岡村

かみなか農楽舎では、田舎暮らし・共同生活の中で農業を学ぶ研修生を募集しています。ご興味のある方、詳しくはメール・お電話にてお問い合わせください☺

研修1年目、2年目

ジェットコースターでもこんなに上下しないぞ、とばかりに寒暖差が激しくて、体の調子が中々合わない今日この頃。
無事じゃがいも植えも終わり…。

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研修2年目に入ろうとしている鈴木くんと、新研修生の松村くん。
今年はこの2人と頑張っていきます。

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研修2年目の鈴木くんは、自分の進路のことも考えながら、さらに知識と経験を積んでいきます。
水に浸けた籾のはと胸具合を確かめる2人。光晴さんの解説に鈴木くん、ただ教わるというよりは、知っていたことを確かめるような顔つき。
県の研修会で学んだ知識が役に立っているみたいです✨このご時世で研修会も見送り・中止となっています。早くいつもどおりの生活が戻ってくるよう祈るばかりです。

岡村

かみなか農楽舎では、田舎暮らし・共同生活の中で農業を学ぶ研修生を募集しています。ご興味のある方、詳しくはメール・お電話にてお問い合わせください☺

温湯消毒

今年も温湯消毒が始まりました。
すでに2回目を終え、明後日には種まきが始まります。

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温湯消毒は、種籾を60℃のお湯に10分漬けて、種籾を生かしたまま病原菌だけを殺す技術です。
60℃より低いと病原菌が残り、60℃より高いと発芽不良を起こしてしまう。けっこう繊細な技術。
近年は種籾をさらに乾燥させて水分量を下げることによって、65℃のお湯でも発芽不良を起こさず、高い精度で病原菌をやっつける技術が発見されました。

自社に乾燥機があるので、乾燥はできる。
でも肝心の乾燥具合が測れない。持っているのは食用玄米の水分量を測る水分計のみ。通常の乾燥よりさらに乾燥させた先、種籾の水分量を測れる水分計はありません。
現状、指をくわえて見ている状態です。

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ともあれ、いつも通りの温湯消毒はできる。
いつもと変わらない温湯消毒。
なるべく桶の中で60℃の温度を保つために、種籾をつける直前にに60℃よりも少しぬるいお湯に漬けてあたためておくなど、ちょっとしたアイデアは毎年取り入れています。

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消毒した種籾を冷やして水に漬けて約一週間。
次は種まきが待っています。

岡村

かみなか農楽舎では、田舎暮らし・共同生活の中で農業を学ぶ、昔の人の知恵に感心しちゃう研修生を募集しています。ご興味のある方、詳しくはメール・お電話にてお問い合わせください☺

じゃがいも植え準備

今日は研修生鈴木くんとじゃがいもの種いも切り。
いもの重さによって2~4つ切りにします。
切ったものは数日乾燥させてから畑にインします。
用意した種いものうち、2月末に買って置いといたいもの芽が箱の中でのびまくっていました。

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このきたあかりベイビーたちは芽をひっかけて落としてしまわないように、慎重に切り分け。

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単調に見える作業でも、どうやったら早く終わらせられるか工夫しながら。
向かい合って鈴木くんの取り組む様子をこっそり見る。

はじめはひとつひとつ量って切って板に乗せていたのが、

→最初にぜんぶ量って切り分けの同じサイズで分類しておいて、切って板に乗せる(スピードup)

→切ったものをすぐ板に乗せずいったん脇によけておいて、溜まってから包丁を手放し、まとめて板に乗せる(さらにスピードup)

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研修生鈴木氏の工夫につぐ工夫で、お陰様で一日半かける予定の作業が一日で終わりました!やったね!
出番前の水稲用の苗箱と苗ラックで乾燥させます🙌

岡村

かみなか農楽舎では、田舎暮らし・共同生活の中で農業を学ぶ研修生という名の種芋を募集しています。ご興味のある方、詳しくはメール・お電話にてお問い合わせください☺

雪囲い外し

ちょこっと前になりますが、忙しくなる前のタイミングを狙い、

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動物小屋の雪囲い外しをしました。
ついでに防草マットがボロボロになっていた小屋の前も大改造。

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なんということでしょう…!
雨の日は長靴無しで入れなかった動物小屋の前が一変。
大人も子供もスニーカーで楽しめる憩いの空間に!
動物たちを寒さから守るビニールも取れたので、様子も良く観察できるようになりました😌
今日も子供たちがちらほら遊びに来て、思い思いに草をやったりして楽しんでいました。

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子供たちが出入りしていると、あちらこちらに遊びの痕跡が。
今日は男の子たちがやたら網を持ってウロウロしているなと思っていたら、いつの間にか玄関にあやしげな水槽。
中を覗くと何匹かの川エビがピョコピョコ泳いでいました。
遊んでいる様子を見ながら仕事するのめちゃくちゃ楽しいです。

岡村

かみなか農楽舎では、田舎暮らし・共同生活の中で農業を学ぶ、子供の遊びにワクワクする研修生を募集しています。ご興味のある方、詳しくはメール・お電話にてお問い合わせください☺

来年のために

今年見事成功した中村くんの竹炭。

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来年も竹炭を作りたいので、集落内で竹を切り出させてもらいました。
竹にも切り出すのに適した時期があって、秋が深まってから寒い冬の間が良いそうです。水を吸わないので竹がよく締まっていて、虫も入りにくいらしい。
なので切り出しちょっぴり遅刻。伐採して適当な長さに切り、ナタで笹を払っておきました。

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農業をしているとよく直面する、有無を言わさぬ自然のタイミング。耕して始まり収穫が終わるまで、一定のレベルより先のコントロールはききません。竹切りもそう。季節は戻せない。常に自然を気にする生活は振り回されているようで、一体となった感があります。

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一方下島じいちゃんは竹弓を作って子供たちにレクチャーしていました。
すこしだけ、この地域の子供として産まれてみたかったな。と思いました。

岡村

かみなか農楽舎では、田舎暮らし・共同生活の中で農業を学ぶ、竹ともたわむれたい研修生を募集しています。ご興味のある方、詳しくはメール・お電話にてお問い合わせください☺

卒業のお好み焼き

この春で農楽舎を卒業し町内へ就農する中村君、先日引っ越しも済ませ独り暮らしを謳歌中です。今日は神奈川からインターンシップに来てくれる方がいたので食事当番を請け負ってくれました。
もちろんメニューは関西人の定番お好み焼き♪
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中村君が作るお好み焼きはとっても美味しいのでついつい私も一緒に夕飯を頂きました!
思い起こせば数年前、当時大学生だった中村君、インターンシップ来てくれた時にも同級生と一緒にお好み焼きを作ってくれました。
中村君の食事当番はインターンシップで任された食事当番でのお好み焼きに始まり、今日のお好み焼きで終わる事になりそうです。
さすがっ関西人!!
二年間の研修生活と食事当番お疲れ様~
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この冬に中村君が頑張って取り組んだ竹炭作りも無事に釜出しを終えました。火の番をとにかく頑張ってくれました。さすがボーイスカウト

投稿者:山川

寒いけど

寒いけど真剣に寒いわけじゃない。
農作業もそんなに立て込んでるわけじゃない。
じゃないとじゃないが重なったので。

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施設内の砂利敷き排水溝の掃除をしました。
長年そのままにしているといつのまにか砂利と砂利の間に土が詰まって雑草が生えてきてしまいます。
なので一旦砂利をユンボ&スコップで掘り出し。

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ミニオンズみたいなカラーリングの幸夫さんが砂利についた泥を洗い流していました。
だいぶスッキリ✨これで雑草も(しばらくは)生えてこないでしょう。
作業後の程よい疲れ。やったった!感もあり、今日の夕ご飯はおいしかったです。

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一方その頃下島じいちゃんはハウスの中でイチゴの葉かきをしていました。
私が行ったときは作業椅子に座ったまま遠くを見てほっこり休憩中だったのですが、

「それ(カメラ)を向けられたらやらんなんやんけ」

と、イチゴに向き合ってくれました。
じいちゃんはブログに協力的です。

岡村

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子どもの成長

一足早い春休みとなってしまった子ども達、遊びにも出掛けられず暇で仕方ないといったニュースが多く流れていますね。各ご家庭で時間の過ごし方を工夫されていると思いますが、農楽舎のスタッフの子ども達は大人と一緒に農楽舎へ出舎。
毎日ヤギの世話を頑張ってくれています。自分たちよりもずっと大きいウメやコタロウの世話はちょっと怖かったりするようですが頑張ってくれています。
お手伝い以外の時間には小学生男子は天気が良いと木に登ったり野球をしたり、芝生の斜面を滑ったりと外で元気に過ごしています。

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そして今日は子ども達の中でも中学生となったお姉さん二人が皆のお昼ご飯を作ってくれました!感動♪大きくなったんだねぇ~
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道理で私の年齢が大台へと近づくはずだ…
投稿者:山川

変わらない

身の回りでは学校が休みになった子供が母屋で宿題をしていたり、トイレットペーパーが売り切れていたり、会合が軒並み中止になったり。
明らかに普段と違うことが起きていて、世の中の変化に不安や緊張を感じざるをえない瞬間もあります。
でも一歩畑に出ると、ウグイスはあちこちで泣き、見かける虫の数も増え、タンポポが顔を出し、野菜は普通に育っています。
(暖冬とはいえ)あまりにもいつもと変わらない普通の春なので、何に張り詰めていたんだっけ?と忘れかけるくらい。不思議な気分です。
花粉もまた、あまりにもいつもと変わらず私と山川さんを襲います。

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ハウスも終盤戦。収穫兼片づけといった具合に、だんだんと野菜モードからお米モードに入っていきます。

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ハウスで育苗する傍ら、田んぼで育苗するプール育苗。
田んぼの表面を代かきで平らにしてから、作業がやりやすいように一旦の表面をカンカンに乾かします。
乾かすのに必要な溝切りをするために溝切り機を使おうとした光晴さん。始動部分のヒモが切れていることに気づきました。
メンテで修理する予定が倉庫の片隅で忘れ去られてしまっていたよう😅
このパーツ直したことねーけどやるしかしゃーないと、YouTubeを見ながら修理の仕方をを研究中。
世の中には熱心なYouTuberがいて、かなりニッチな需要にも対応しています。ありがたい、なんて便利なんだYouTube
無事機械は動くようになりました☆

岡村

かみなか農楽舎では、田舎暮らし・共同生活の中で農業を学ぶ、文明の力で初めての修理にも立ち向かう研修生を募集しています。ご興味のある方、詳しくはメール・お電話にてお問い合わせください☺