カテゴリー別: 農楽舎の日常

じかまき

朝、研修一年生の鈴木くんに呼び止められました。

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「ボーダー以外の服も持ってます!」

12日のブログの内容に誤りがあったようです。
失礼しました☆

さてさて、田植えも3分の2が終わりました。
早めに植える早生(わせ)品種とそれ以降に植える中手(なかて)、晩稲(おくて)品種の間に、たーくさんの直まきがあります。

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籾を直接田んぼに播く技術です。
白いのは白米だからじゃなく、コーティング剤。トロトロの田んぼに直接播くと発芽に必要な酸素が足りなくなるので、酸素発生剤で包んで発芽を助けてやります。
育苗に手間と時間とたくさんの土の必要な従来の田植えよりもはるかに省力・低コスト!
しかも植える際苗継ぎもいらないので圧倒的に早く終わる!
ですが発芽のできる環境を整えて雑草に勝たせる技術と、圃場にある程度の条件がいるため、リスクは田植えよりも高いです。

たとえば代かきがうまくいかず田んぼが凸凹だと水の抜けない部分はまったく生えないなど…。

田植え機のアタッチメントを直まき用に替え、水を抜いて種まきをします。

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田植えも後半戦。
みんな頑張ってます。

岡村

ジャガイモ土寄せ

敷地内に生えている梅の実が大きくなってきました。

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田植えの合間を縫ってのジャガイモ土寄せ。
肥料をまいて耕うん機で起こした柔らかい土をかけ、イモをつきやすくします。

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研修一年生の鈴木くんにしてもらいました。
最初はぎこちなかった耕うん機の操作も畑が一枚終わる頃には手慣れた様子でこなしていました。
ところでお気づきの方はいらっしゃるでしょうか。
ブログに登場する鈴木くんがボーダーのシャツしか身につけていないことを。
それもそのはず、持っている作業用の服はぜんぶボーダーだそうです。
そういうこだわりなのかと思ったら、洋服そのものはすべてお兄さんから譲り受けたもののようで。
洗濯機は使わずすべて手洗いしています。
農楽舎に来て一月半。まだまだミステリアスな部分の多い鈴木くんです。

暖冬の影響で冬に生き延びたサルが多いせいか、今年はサルが多い。
農楽舎のタマネギやジャガイモもちょこちょこ被害に遭っています。
サルはイノシシや鹿対策に使うような囲いでは簡単に突破されてしまううえ、頭がいいので音やカカシなどちょっとやそっとの脅しでは効きません。
そこで下島じいちゃんの考えた作戦がこちら。

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どこからか持ってきた昭和を感じるカットモデル用首マネキン。それにうまいこと作業着の体をくっつけたダミー人形。
軽トラに乗せることによってサルに「もしかして…」と思わせる効果が!あるようなないような。(何度か見破られました。こまめ駐車位置を変えることで効果あり?検証中。)
近くを通る人は確実に驚かせています。

岡村

続々・田植え

田植えは続きます。

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研修1年目の鈴木くん、この日は補助。
田植えは基本的に2人でやっています。田植え機を動かすオペレーターと、苗つぎや肥料を準備する補助。
補助の人は田植え機の動きをなるべく止めないように補助をして、オペレーターは補助をしやすいように田植え機を動かす。
オペレーターと補助を両方経験することによって、それぞれの立場にとってどう動けばスムーズに進むかがわかります。
なので田植え機に乗る日もあれば、一日補助の日もあります。

一方研修2年目の中村くんは田植え機をはめました。

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田んぼの深いところにすっぽりいってます。
救出に山本さんが駆けつけてくれました。毎年誰かしら機械をはめるので、助け慣れしている山本さんです。
そしてこの田植え機は歴代研修生などの手により散々はまり倒している田植え機です。
度重なる救出により各所パーツが取れ、まるで歴戦の戦士が己の傷痕を勲章とするようにベテランの風格を醸し出しています。

田植え機はトラクターで引っ張り上げほどなくして無事に脱出。
深い場所も臆せず通過してはまったことがなく、人が植えない場所も植えてしまうことから「怖いもの知らず」の名を欲しいままにしていた中村くん。
山本さんも他の場所で田植えをしていたため、救出作業による全体的な時間のロスを目の当たりにし少し凹んでいた様子でしたが、この経験を基にはまりそうな場所とそうでない場所を見分け、また一段と田植え機の運転がうまくなるはずです。
お疲れ様でした。

岡村

続・田植え

5月らしい晴天☀️

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研修2年目の中村くんは田植え機のオペレーターです。連休利用でいらしたインターンの方と一緒に❤

「今年この田植え機乗るの初めてなんすよ…」

と言う研修2年生の中村くん。
色々できるようになったとはいえまだまだ2年目。田植え機を前にしてなんだか不安げに見えました。
これは先輩として教えてあげねばと。

「この田植え機はスピードをダイヤルで調節するタイプだからアクセルは基本ベタ踏みでい「あそれは大丈夫っす」

あえなく食い気味で返事をされました。
わかっとるやないかい!とほんのりヘソを曲げながらも苗の補給をしつつ見守ること一日。

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不安げな眼差しは私の気のせいだったのか、危なげない運転だけでなく苗の詰まりなどの不調にも気づいて対応。
確実にできることが増えていく中村くんでした。

岡村

田植え

ゴールデンウィークも折り返し。
一方田んぼは今がピークの忙しさです。五月病にかかる暇もありません。

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若狭町は4月末からには珍しくぐずついた天気が続きましたが、田植えは好調なスタートを切っています。

田植え機は車体が軽いので、トラクター以上に田んぼのぬかるみにはまりやすい機械です。
片輪が深いところに入ると片輪が持ち上がるほどで、にっちもさっちもいかなくなります。
ここで重要になってくるのがウエイトのバランス。人によってはあらかじめ肥料袋を積むなどして重量と安定感を持たせ、持ち上がった片輪を元に戻すことで脱出します。
何をしてもダメなときはダメなんですけどね。

今回光晴さんとの田植えで活躍したのは田植え機のどこにでも簡単に載せられ、バランスを取るのに便利な移動式ウエイト。

そう、私!

20キロの肥料袋〇袋分で、重さも申し分なし。
基本一人乗りの田植え機ですが、人を載せてバランスを取ることがおそらく一番多いです。
落ちないように、気をつけて。
本日は深い田んぼの多い日でしたが、光晴さんのドライビングテクニックもあり、無事に完遂!

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深い田んぼの中を不安げに走る光晴さん。
普段の田植え補助だとなかなか撮れない表情です。

岡村

代かき

ゴールデンウィークなのに雨の日が続きます。
気温も低めです。田植えしたばかりの苗に影響が出るかな?

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今日は代かき。次に田植えする田んぼの前準備です。
土をトロトロ・平らにして、水を張ったときの水深が均一になるようにします。
言葉では簡単ですが、これが結構難しい。
田んぼの土の性質と水加減、さらにトラクターの細かい操作を理解していないと全然思い通りになりません。
難しいだけに、ボコボコの田んぼをうまいこと平らにできたときの快感とやりがいはたまらないものです。

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キャタピラーの細かい部品を交換する山本さん。
カッパを着るかどうか迷うような小雨のときや、汚れそうなときにカッパを着るのをめんどくさがらない山本さんは、作業着が汚れることがなく、綺麗な仕事ぶりです。

岡村

闇のその先

とても風の強い日。
今日はソラマメの手入れをしました。
小さいわき芽をちょんちょんと摘まむ。花と実をつけるメインの茎の栄養を取ってしまうので、小さいうちにとってやります。

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あとは支柱に紐を通し、ソラマメの内側の葉にまで太陽があたるように誘引してやります。

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研修一年生の鈴木くんを含む何人かでやれたのでサクサク進みました。
このソラマメの畑から少し歩いて…

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目と鼻の先の田んぼでは懸命なトラクター救出作業が行われています…。
作業内容の兼ね合いで

「岡村さんはソラマメの方あたってください」

と言ってもらい、私はソラマメに集中。
光晴さんとクボタさんとで頑張っていましたが、悪夢のような重粘土質の田んぼにまとわりつかれ、借りてきた重機を持ってしてもトラクターはピクリともしません。

やはり人手が必要ということで午後からは私も合流。
下島じいちゃんもやってきて色々とアドバイスをしてくれましたが、なかなかうまくいきません。

さてどうしたものか…。

と重い空気が流れたその時!
町内で活躍するマシンセンターのプロフェッショナルの親子二人が颯爽と現れました。
なんでも行きと帰りで近くを通ったときに同じ状態で苦しんでいるのが見えたことから、様子を見に来てくれたそう。
国道沿いの目立つ田んぼではまったのが不幸中の幸いだったようです。
的確な指示、力のかけどころを熟知したワイヤーかけ、まるで自分の体の一部かのように操るあざやかなユンボ使い…
強力な助っ人の登場のおかげでなんとかみんなでトラクターを引きずり上げることに成功し…

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クレーンまで持ってきてもらってキャタピラをはめ直し、脱出成功しました!

丸2日間。想像以上に大変な脱出劇でした。
どろどろになって脱出させてくれたのはもちろん、脱出させる機械を運んでもらったり、脱出に人手がかかるぶん他の仕事をフォローしてくれたり、暖かい言葉をかけて頂いたり。本当にたくさんの方々に助けて頂きました。ありがとうございました!

岡村

続・一寸先は闇

ラクターが田んぼにはまり一夜明けて今日。

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まずは泥をどけてキャタピラの状態を確認。自転車のチェーンのように、元に戻せそうなら戻したいところ。手探りで確かめると、どうやら田んぼで元に戻すのは無理そう。

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一縷の望みをかけてトラクターで引っ張ってみることに。こちらの写真ははまったトラクターの運転席からのアングルです。
ラクターの頭同士をワイヤーで繋いで引っ張る作戦は、引っ張る側の馬力が足りず断念。
山本さんが農楽舎の持つ機械では救出不可能と判断し、クボタの方に来て貰うことになりました。

ここから先はとても写真に収める余裕はなく…

引っ張り上げる重機の手配が明日以降になってしまうようで、ダメもとで農楽舎のユンボで挑戦。
ラクター周りの泥を掻き出して動きやすくしてから、農道に構えるユンボのアームとワイヤーで繋ぎ、引っ張る。
ちなみにはまり方にも質があり、向きと位置が良ければ助けるのにさほどの苦労はしません。
今回は農道に背を向ける形ではまっており、そして農道からそこそこ離れているので、かなり苦労するポジショニングでした。
かけ方の難しいワイヤー、上がらないトラクター、泥まみれになる作業着…。
途中からもう一人クボタの方が来て、大事であることがどんどん明らかになっていきます。

結局明日重機が来るのを待つことになり、クボタから来て頂いたお二方の長靴は泥に沈みました。
いつもお世話になっているクボタのTさんがわざわざ準備してきてくれた腿まであるロング長靴。それすらも飲み込む泥に、おろしたての長靴は儚く散りました。

言わずもがな、みんな泥だらけ。
だれも一切の文句を言わず田んぼの取水口で長靴をズボンごと洗う姿を見て、すみませんとありがとうの混ざった、でも落ち込むだけではない気持ちになりました。
反省のあまり埋まれるものなら埋まりたいとは思いましたけど…

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外れたキャタピラは避難させることができました。
明日無事に上がりますように…

岡村

一寸先は闇

日曜日、みんなはお休み。今日の出勤は私と八代さんだけ。

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本日も一日トラクター作業です。
土に水を含ませながら耕す「こなし」。
初めて乗ったときから何年も経って、やっと水加減やトラクターの操作など思うとおりにできるようになってきました。
下島じいちゃんや山本さんから受けていたアドバイスや、先輩農家の皆さんのおっしゃっていたことが、言われたとき理解していたところからさらに一段深く理解できたような気がしています。
「ああ!そういうことか!」の連続。何年か越しの伏線回収に、どんどんトラクターに乗るのが楽しくなります。

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石の多い田んぼなので度々耕うん爪もチェック。爪が緩んでいないか、爪や爪を留めるボルトが折れていないか、こまめにケアします。
ほぼ思い通りに進むトラクター。この調子でどんどん耕そう!と

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思った途端にはまる。
この田んぼに深いところがあるのは知っており、冬の間に直していて、直した直後は慎重に運転する必要があることも知っていたはずなのに。深い場所を勘違いしており、正面から突っ込んでしまいました。
いつも助けてくれる人たち(山本さんや光晴さんなど)はお休み。父親として家族と大切な時間を過ごしています。
自分で抜けるしかない!と頑張ってもどうしても動かず。
結局近くでわが子とサッカーに興じていた山本さんを呼び出し、引き上げ用のトラクターを持ってきて貰って気づく、キャタピラまで外れているという事実。
救出は容易なことではありません。
結果救出は人手のある翌日にまわすことにして、別のトラクターで続きをしました。

どうして深いところを確認しておかなかったんだろう。
どうしてキャタピラが外れそうにカタカタいってるのに気づけなかったんだろう。

ああすれば避けられたかもしれないのに。という後悔と一緒に、それまでノリノリでトラクターに乗っていたこと、「こなし」がうまくなってきてる!と思っていたこと、果ては日焼けするからと丁寧に肌をケアしたら毛穴が目立たなくなったと喜んでいた昨日の夜のことまで愚かで情けなく感じてきて、トラクターと一緒に埋まりたいとさえ思いました。

周りのメンバーの手を煩わせるのは確定事項。私が埋まっていてもトラクターが出てくるわけではありません。
かなり落ち込んでいますが、一旦寝れば落ち着いて問題に立ち向かえます。今日は早めに寝ます。

岡村

苗箱並べ

やっとフリースが脱げるくらい暖かくなってきました。
あたりの木や草も突然イキイキしだしたように感じます。

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こたろうも食欲がそそられています。

先日今シーズン3回目の種まきをして、今日が苗出しの日。

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研修一年生の鈴木くんも一緒にせっせと作った苗箱です。

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今日からプール育苗開始!
ハウスに比べて外気温で育てるので日数はかかりますが、田んぼで大きくなっても倒れにくいしっかりした苗が育ちます。
並べてからの数日は寒さと強い日光から守るシートをかぶせ、飛ばないように抑えます。

一回水を入れてトラクターを使って均平にした田んぼ。苗箱は置いても沈みませんが、人間が足を踏み入れると沈むので、足場の板を敷きます。
並べるのは結構大変。お疲れ様でした。

岡村